検索順位チェックツール「GRC」のMacでの利用方法を解説します。これまでWindowsで使用していた場合のデータ移行方法や、僕が実際にMacで利用してみた感想、そしてもしまたWindowsでGRCを運用したいときの戻し方などもお伝えしていきます。
検索順位チェックツールとして有名であり、コスパもよくかなり便利だと感じていたので、僕も2〜3年ほど前から使い続けている「GRC」ですが、一つ難点として以前はWindowsでしか利用できませんでした。Windows PCを持っていなかった人は利用できなかったのですね。(一応やろうと思えばできました。)
僕もブログ運営ではMacをメインPCとして使用していますが、Macで記事を投稿し終えたらWindows PCでGRCにキーワードを登録するという作業を行っていました。これが地味に面倒なんですよね。
しかし僕の気づかぬうちに、Macでも正式にGRCが使用できるようになっていました。そのため、今回MacでGRCを使用してみました。
- 設定方法は手順通りに進めれば簡単
- 実際にMacで利用してみたらエラーが起こった(* しばらく様子見して随時この記事で報告します。)
- Windowsに戻すのも簡単
では、詳細を順番に見ていきましょう。
2017年11月28日:約10日間使用してみてのレビューを追加しました。
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GRCのMacでの利用方法(Windowsからのデータ移行含む)
GRCのMacでの利用方法を順番に見ていきましょう。
【Windows側】ライセンスキーの確認とデータのエクスポート【※これまでWindowsでGRCを利用していた場合】
まずは、これまで使用していたWindowsのGRCでライセンスキーの確認とデータのエクスポートを行います。
ライセンスキーの確認

WindowsでGRCを起動し、メニューから「ヘルプ > ライセンス登録」と進みます。するとライセンスキーを確認できるのでどこかにメモしておきましょう。
データのエクスポート

引き続きメニューから「ファイル > データの引越し > (他のPCへ)エクスポート」を選択します。

このような表示が出るので「OK」を選択します。

データの保存場所を選択し「保存」を選択します。(こういったときはGoogleドライブやDropboxなどのオンラインストレージに保存すると、データ移行先のPCで簡単にデータを取り扱えるのでおすすめです。)

エクスポート完了表示が出るので「OK」を選択します。
【Mac側】GRCの導入とデータのインポート
Mac側でGRCを導入していきましょう。これまでWindowsでGRCを使用していた場合は、データのインポートもしていきます。
「Wine」という無料アプリ(MacやLinuxなどWindows以外の環境でWindowsプログラムを実行するためのソフトウェア)を利用することで、MacでGRCを使えるようにしていきます。
GRCを導入する
まずは「Wine」をPCにインストールしていきましょう。

「Wine」をインストールするためには、「XQuartz」というソフトウェアを先にPCにインストールする必要があります。
「XQuartz(https://www.xquartz.org/)」を開き、XQuartzの最新版(ここでは「XQuartz-2.7.11.dmg」)をクリックしてダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを開きます。

そして、手順に従ってインストールします。

「XQuartz」のインストールが完了したら、Wineをインストールしましょう。
Wineの公式サイト「WineHQ(https://www.winehq.org/)」を開き、画面右上にある「Download」をクリックします。

「macOS」をクリックします。

画像の赤枠で囲った部分のURLをクリックします。

「Installer for “Wine Stable”」をクリックします。するとWineのインストーラーのダウンロードが始まります。

Wineのインストーラーのダウンロードが完了したらそのまま開きます。
するとインストール画面が開かれるので、指示に従ってWineのインストールを進めます。

インストールが完了すると「”Wine Stable”のインストーラをゴミ箱に入れますか?」というメッセージが表示されますが、インストーラは不要なのでゴミ箱に入れてしまって構いません。

では、Wine(Mac)版のGRCを導入していきます。
「GRC
」を開き、サイドバーの「ダウンロード」をクリックします。

ダウンロード画面にて「Macで利用する方法はこちら」をクリックします。

「Wineを用いてMacでGRCを利用する方法」をクリックします。

「Wineを用いてMacでGRCを利用する方法」というページが開かれますが、ページ中間辺りまでスクロールします。

するとWine用のGRCセットアッププログラムダウンロード箇所があるので、ここをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードしたセットアッププログラムを開きます。
するとこのような画面が出てくるので、「検索順位チェックツールGRC」にチェックを入れ(* もしモバイル版が使用したい場合はそちらにチェックを入れ)、「実行」を選択します。

「最新版にアップデート」にチェックを入れ「次へ」をクリックします。

確認メッセージが表示されるので「次へ」をクリックします。これでGRCのインストールが開始されます。

インストールが完了したら「完了」をクリックします。

するとMacのデスクトップに「検索順位チェクツールGRC」というフォルダが作成されます。
このフォルダは任意で他の場所に移動してしまって構いません。ただし、移動する場合はフォルダごと移動するようにしてください。
ちなみに僕はアプリケーションフォルダに移動させました。

検索順位チェックツールGRCフォルダ内の「GRC.exe」ファイルを開きます。

するとGRCが起動します。
【これまでWindowsでGRCを利用していた場合】GRCに以前のデータをインポートする
これまでWindowsでGRCを利用していた場合は、先ほどWindows側でエクスポートしたデータをMac版GRCにインポートしましょう。

GRCのメニューから「ヘルプ > ライセンス登録」を選択します。

ライセンス登録画面が出るので「ライセンスキーを入力する」をクリックします。

最初にメモしたライセンスキーを入力し「OK」をクリックします。
Wine上(のGRC)でのキー操作はWindowsのものが反映されるため、もしコピペをする際は「control + c」→「control + v」を使用します。
Macでの「command + c」→「command + v」ではありません。

このようなメッセージが表示されますが「はい」を選択します。

このようなメッセージが表示されますが「はい」を選択します。

ライセンス認証が完了するので「OK」を選択します。

次はWindows版GRCでエクスポートしたデータをインポートします。
メニューの「ファイル > データの引越し > (他のPCから)インポート」を選択します。

Windows PCでエクスポートしたファイルを選択し「開く」をクリックします。

するとインポートが完了するので「OK」を選択します。

Windows版GRCで使用していたデータがすべて復活します。これでデータの移行の完了です。
Mac版GRCを使ってみた感想

では、実際にMac版GRCを使ってみた感想なのですが、現状順位チェックに時間がかかりすぎており、さらにはエラーが多数発生している状態です。
こちらが実際の画面なのですが、エラーばかりで使い物になりません。
現在5000以上のキーワードを登録しているのですが、時間がかかりすぎているせいで1日ではすべての順位チェックが完了しない状態です。
ただし、記事を執筆している現時点でまだ使用2日目であり、もしかしたら一時的なエラーかもしれませんので、もうしばらく様子見しながらもし変化があればこの記事で随時報告していきますね。
追記:2017年11月28日
Mac版GRCを使い始めてから約10日間が経ちましたが、3日目くらいからエラーは起きなくなりました。しかし順位チェックに時間がかかりすぎている状況はまだ継続しています。
GRCの画面に移動してみるとそれほど遅いとは感じないのですが、GRC以外の画面を見ているときに止まったりしているのかもしれません。
まだまだ様子見してみますね。
GRCのWindowsへの戻し方
ここからは、もしMacでのGRCがいまいちでWindowsにGRCとそのデータを戻したいという場合の戻し方を解説します。
【Mac側】ライセンスキーの確認とデータのエクスポート
ライセンスキーの確認

Macで使用しているGRCのメニューから「ヘルプ > ライセンス登録」を選択します。

ライセンス登録画面が出てくるので、ライセンスキーを確認しどこかにコピーしておきます。
データのエクスポート
次はデータを引き継ぐために、データのエクスポートを行います。

メニューから「ファイル > データの引越し > (他のPCへ)エクスポート」を選択します。

確認画面が表示されるので「OK」を選択します。

データを保存する場所を選択します。* GoogleドライブやDropboxなどのオンラインストレージに保存しておくと何かと楽です。

保存が完了するとこのような画面が出てくるので「OK」を選択します。
Mac側での作業は完了したので、次はWindows PCを開きます。
【Windows側】GRCの導入とデータのインポート
GRCの導入
もしWindows側でGRCを削除してしまった場合は、再度GRCを導入しましょう。

「GRC」を開き、左サイドバーの「ダウンロード」をクリックします。

ダウンロードページから最新版のGRCセットアッププログラムをダウンロードします。

ダウンロードしたGRCセットアッププログラムを開きます。
「標準インストール」にチェックを入れ「次へ」を選択します。

「次へ」を選択します。

「完了」を選択します。以上でGRCの導入(インストール)は完了です。
ライセンスキーの登録
インストールしたGRCを開いたら、まずはライセンスキーを登録しましょう。

GRCのメニューから「ヘルプ > ライセンス登録」を開きます。

ライセンス登録画面が表示されるので「ライセンスキーを入力する」をクリックします。

Mac側でメモしておいたライセンスキーを入力し「OK」をクリックします。

確認表示が出るので「はい」を選択します。

「以前登録していたPCではGRCが使えなくなる」という旨の確認表示が出ますが「OK」を選択します。
元のPCにライセンスを移動できる回数に制限があるので、必要以上にライセンスの移動をしないようご注意ください。

再度確認表示が出るので「はい」を選択します。

ライセンス認証完了メッセージが出るので「OK」をクリックします。
データのインポート
では最後にデータのインポートをしていきましょう。

GRCのメニューから「ファイル > データの引越し > (他のPCから)インポート」を選択します。

Mac側でエクスポートしたデータファイルを選択し「開く」をクリックします。

インポート完了メッセージが表示されるので「OK」を選択します。

データのインポートも完了しました。以上でこれまで通りWindowsでもGRCが使えるようになります。
最後に
MacでもGRCが使えるようになったとはいえ、現状おすすめできるものではありません。
しかし、GRCはとても良いツールであり、Mac版も今後改善されていくとは思いますので、改善を待ちましょう。
僕もしばらくはMacにてGRCを使い続けて、何か変化があった場合はこの記事にてお伝えしていきますね。
突然のコメント失礼いたします。
こちらの記事を参考に移行をしておりました。
素敵な記事ありがとうございます。
質問なのですが、
GoogleドライブにWindows PCでエクスポートしたのですが
MacでGoogleドライブを選択するにはどうしたらよいのでしょうか。
『ファイルを選択し「開く」をクリックします。』
がドライブがないのでできません。
ご教授いただけましたら幸いです。
おそらくまだMacにGoogleドライブをインストールしていないのだと思います。
MacにてGoogleドライブをインストールすることにより、FinderにGoogleドライブフォルダが表示されます。